不思議な薬

その時スマホが震えた今の子が最後からみたいだね私たちは校門前で合流しお互いのカウンターが記録している数を付き合わせた二人のカウンターはそっくり同じ数字を示していたなんだやっぱりあんなのただの噂だったんだねそうだねまれ
でもそういえば先輩の話では一人誘拐されてその誘拐された子は1年遅れで入学するって言ってたよねということは数を数えても数字は同じになるはずかそう言われればそうだねじゃあひょっとしたら坂の途中で本当に一人さらわれてその子の
代わりに去年さらわれた子が入れ替わっていたのかもねその可能性を考えて私はゾクッとしたちょっと怖いこと言わないでよ私はそう怒りながらお先に届けて校舎に入っていく文の背中を追った史記訳長く入院している病院で 私は式薬を処方され
たもう病院の外まで歩けない私のためを思っての処方だろうしき薬を飲むようになってから病院では感じたことのない春の暖かい風の嬉しさ夏の夜の脇立つ気持ち秋の爽やかさ冬の布団のぬくもりなど忘れていた感情が湧き上がってきた